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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『「いい人」という言葉の与える影響とは?』です。

吾輩は、この「いい人」という言葉に支配され続けてきました(笑)

え?どいうこと?
と、思う方もいらっしゃるかと思います。

敢えて、繰り返し言います。
本当に「支配され続け」て来たのです。

 

そりゃもう「呪縛」と言ってもいいくらいです(汗)

この呪縛には、二つの種類があります。

まず、一つ目は『直接的呪縛』になります。
直接、相手にかけることで効力を発揮します。

突然ですが、質問です(笑)
「いい人」という言葉を、どんな人に使っていますか?

・親切にしてくれた人に?
・気を使ってくれた人に?
・厳しく叱ってくれた人に?
・一緒に泣いてくれた人に?
・笑わせてくれた人に?
・共に歩んでくれた人に?

これら全部をひっくるめて、
『本当に、あなたは「いい人」だ!』
と言っていませんか?

この言葉に隠されているのは「評価と分類」です。

お気付きでしょうか?
あなたは「いい人」という評価を下し、
あなたにとっての「いい人」に分類しているのです。

恐ろしいのは、この「評価と分類」は、
「あなた独自の基準」だということなのです。

悪い言い方をするならば、
「あなたにとって都合のいい人」のことを、
何の気なしに「いい人」として「評価と分類」している。
ということです。

「評価と分類」を繰り返され、
この言葉を浴び続けた人には、
「いい人」でないと「人間関係が崩れる」のではないか?
という恐れが心に宿ってしまいます。

この恐れが「支配」を生むのです。

人間関係が壊れることを恐れていますから、
「いい人」と言ってくれる人の前では、
「相手が望むような役割や人柄を演じます」

相手にとって「都合のいい人」になってしまうのです。
これが呪縛であり「支配」です。


では、続いて二つ目の「いい人」ですが、
こちらは『間接的呪縛』となります。

『○○さんって、本当に、いい人なんですよ!』という、
他者への紹介のセリフです。

「支配」されていますから、
この言葉を耳にした瞬間から、
新たな出会いにおいても「いい人」を演じるのです。

紹介する方としては、これまでの感謝の表現として、
「本当にいい人」と伝えてくれているのだと思います。
ですが、それが新たな呪縛を生み出しているのです。

そして、この呪縛には副作用があるのです。
紹介された側の人に「いい人」という刷り込みをしてしまう。
ということです。

刷り込まれた側としては、
ちょっとした価値観の違いを感じただけで、
「全然、いい人じゃないじゃん!(怒)」となってしまいます。

懸命に「いい人」を演じているにも関わらず、
「人間関係が崩壊」してしまったと感じ、
トラウマとなっていまうのです。


紹介をする際の「褒め」を否定しているのではありません。
「いい人」という、受け手の価値観に委ねられてしまうような、
そんな曖昧な紹介は、避けた方が良いのです。

誰も得はしないのですから…。


ところで「いい子症候群」というのをご存じでしょうか?

親の期待に応えるため、「いい子」を演じ続けるあまり、
個性が埋没してしまった子供たちのことです。

「いい子は、××しないでしょ!」
「いい子にしててね!」

という、極当たり前のフレーズが、
子供の心を蝕んでいくのです。

親子関係だけに関わらず、
「人の為に」という考えが強いタイプの人は、
大人になってからも「いい子症候群」になるのです。


ここまで「いい人」の与える影響ついて書いてきましたが、
如何でしょうか?

少しは「いい人」という言葉による呪縛が与える、
影響について、理解して頂けたでしょうか?


悪気がなく、むしろ称える為の言葉が、
その人自身を束縛し支配していまうという、
そんな危険性がある。ということだけでも、
心の隅にでも留めておいて下さいませ。

 

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◆ お知らせ

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5/27(水) 19時~ 田町にて開催致します。

CuoreUp 5月度 セミナー&情報交換会 『やる気スイッチ』
~ モチベーションの種類とスイッチを効率よく押す方法 ~
http://www.cuore-up.net/calendarjp/event.php?eid=20150422115728915

プチセミナーでは、
素質論の概略と、生年月日行動心理学の分類の一つでもある、
「モチベーション」の解説と「やる気スイッチ」について、
事例を交えて説明致します。

【モチベーション】
1.スキルアップ 2.セーフティ 3.コンペティション
4.オウンマインド 5.パワー 6.ステータス

なかでも以下のケースについて、具体的な解説を致します。
・日々、進歩、向上を目指したい
・競って勝利を掴みたい
・より安心、安全な生活を求める
・自分や組織をビッグにしたい

情報交換会では、
グループワーク形式で、参加者の要望や課題をみんなで消化していきます。

想定される課題は、

・部下のモチベーションを上げる方法
・モチベーションを上げる仕組み作り
・モチベーションとストレスの関係性

などです。

 

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◆ あとがき

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自分は良く「いい人」と言われます。
そして、ずっと違和感を感じていました。

その都度、心を矯正されるような窮屈な感じです。


時折、深くも知らない仲なのに、
「いい人ですよねぇ~」と言ってくる人がいます。

自分の何を見て、何を感じて、
「いい人」と言っているのだろう?
自分のことなんて、ほとんど知らないのに…と。


そんな人達が、あまりにも多かったので、
「いい人ですよねぇ~」と言ってくる人を分析しました(笑)
そして、驚くほどに共通している点がありました。

正直、愕然としました…。

「いい人」を乱発する人の正体については、
そのうち、ゆっくり解説したいと思います。