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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『同じ誕生日の人がいる確率』です。

「誕生日のパラドックス」というのをご存じでしょうか?

思っている、感じていることと、
もの凄く誤差があることの例として、
引用される例題なのですが、
想像以上に感覚との差があるので驚きです(笑)

では問題です。
1クラスに30人の生徒がいるとして、
誕生日が同じ生徒がいる確率は、
いったい何パーセントでしょう?

えっと1年365日で、30人だから・・・。
と、真面目に計算しなくても良いです。

なんとなくの感覚で、
何パーセントか想像してみて下さい。

10%? 20%?
いえいえ、答えは約70%です!

しかも、70人も集まれば、
同じ誕生日の人がいる確率は、
ほぼ100%なんです。

え?
そんなに驚きませんでした?
吾輩は驚いたんですけどね(笑)

で、今回の真のテーマなんですが、
陥りやすい「思考の癖」についてです。


まず「誕生日のパラドックス」で、
30人の場合、30%未満とイメージした人は、
暗黙的に「自分と同じ誕生日」と思い込んだか、
365日という大きな数字に引きづられて、
過小評価してしまったのです。

自分と同じ誕生日と思い込んだ人は、
条件に対して勝手に情報を追加したのです。

自己中心的で行動派な人が、
陥りやすい傾向にあります。

また365日という大きな数に目が向き、
リスクタイプで慎重派な人は、
過小評価する傾向にあるようです。


誕生日のパラドックスとは、
毛色が変わってしまうのですが、
別の例を見てみましょう。

ニューズウィークという雑誌の
購読者の男女比率が「男9:女1」から、
ここ2年間で「男7:女3」になっていました。
また、発行部数は女性が増えた分、
純増していたそうです。

そこで企画部門の若手が、
女性比率の上昇を考慮し、
女性向けの記事を増やそうと、
企画提案をしてきました。

女性比率が3割に増えたことを受け、
女性の為の企画を増やすことで、
より女性購読者数を増やそうと考えた訳です。

もしあなたが企画部門の上司だとしたら、
あなたは賛同しますか?
それとも反対しますか?

上司および編集長に対して熱弁を奮うも、
編集長は、あっさりと却下したそうです。

編集長の分析では、
男性目線の情報を求める過程で、
女性読者が増えたに過ぎず、
そもそも性別を意識した雑誌ではない。
というのが理由だそうです。

こういった「そもそも論」を忘れ、
目に付いた新しい情報、
特に「女性」や「マイノリティ」に、
意識が向いてしまうのは、
人柄思考が陥りがちなパターンです。


「思考の癖」といっても千差万別です。

人柄思考の人は、
弱者やマイノリティに目が向き、
情報が歪んで認識される傾向にあります。

目的結果思考の人は、
直接的な数字や現在の状況に意識が向き、
経緯や関係性を排除する癖があります。

自由権威思考の人は、
「自分の思い込み」によるフィルタが強く、
勝手な肉付けや情報の削除が行われ、
事実誤認をすることがあります。


前向きでプラス思考な人は、
成功するイメージは想像出来ますが、
失敗することは予測出来ません。

後ろ向きでネガティブ思考な人は、
失敗への準備は万端ですが、
成功への行動は至ってのろまです(笑)


誕生日のパラドックスと
ニューズウィークの例では、
その本質が異なっている訳ですが、
「思考の癖」という意味を知る、
そんなきっかけにはなるかと思います。

自分の「思考の癖」を理解して、
アウトプットする前に、
インプット自体の解釈が、
本来論とズレていないか、
何かにひっぱられていないか、
是非、チェックしてみて下さいませ。

 

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◆ お知らせ

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誠に申し訳御座いません。

しばらくセミナーは休講と致します。

懇親会的な感じの集いなら、
気まぐれであるかも知れません。

もし、こんなテーマでやって欲しい!
というリクエストがあれば、
遠慮なく、ご連絡下さいませ。

また、基本編をご希望の方は、
別途、ご都合など、個別でご連絡下さい。
日程等調整させて頂きます。

なお、ご連絡は、本メールの返信で大丈夫です。

重ねてお詫び申し上げます m(_ _)m

 

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◆ あとがき

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新しい祝日「山の日」
いかがお過ごしでしたか?

働き者の日本人は、祝日を作って、
無理やりにでも休ませないとダメだ!!

ということで国で定めた祝日の数は、
世界でダントツに多いと思っている人も、
多いのではないでしょうか?

残念ながらダントツではありません。
タイや韓国と並び16日間で、
世界で3位です。

なんと1位は18日間で、
インドとコロンビア。

どうです?
イメージ通りでしたか?(笑)

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