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【CuoreUp #003】自己肯定感の低さが「確信犯」を育む

  • 2015年1月22日(木) 19:00 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『自己肯定感の低さが「確信犯」を育む』です。

まず最初に、ちゃんと認識しておきたいのが、
「確信犯」という言葉の意味です。

そもそも、自分の政治的、宗教的思想を「正」と「確信」し、

行動を起こす人のことを「確信犯」と言います。
ご存知でしたか?(汗)

それが、いつのまにか「悪いことと解っていて行う人」のことを、
「確信犯」と誤用する人が増え、定着してしまったようです。
つまり、誤用が常用となってしまうほど「確信犯」が多いということですね。


では次に「自己肯定感」についても整理しておきましょう。

「自己肯定感」とは…
自分の存在自体や考え方、行動を、自らが肯定した時に得られる感覚であり、
自己承認欲求と言われることもあります。

むむむ。解ったような、解らないような…。
ぶっきらぼうな言い方をするならば、
『自分で自分を認める』ということで得られる感覚のことらしいです。

「自分自身を認められない、自分自身を肯定出来ない人」が、
『自己肯定感』の『低い人』という感じで考えて頂ければ良いと思います。


ところで、みなさんは

『自分を愛せない人は、他人も愛せない』

なんて言葉、聞いたことありませんか?

当然だと思う人もいれば、そんなの関係ないよ…
という人もいらっしゃるかも知れませんね。

個人的には「その通り!」と思っています。


あなたの周囲の人で、必要以上に自己卑下をしたり、
ちょいちょい「私は○○が出来ないから」とか、
「俺、××が苦手だから」などと、
如何にも励ましの言葉を求める人っていませんか?

このタイプの人達は、先ほどの『自分を愛せない人』に近いのです。
自分で自分を愛することが苦手な為か、
他人からの愛情を、より強く、より頻繁に感じていたいと願うようです。

この人達が、掛けて欲しい言葉は、こんな感じ…

 ・そんなことないよ
 ・大丈夫だよ
 ・自分らしく
 ・役に立ってるよ

などです。

よくSNSやコミュニティなどで、こんな会話を見かけませんか?

 Aさん 「私なんて××だから、ダメだよ~」
 Bさん 「そんなことないよ!大丈夫!」
 Cさん 「自分なんて、もっと××だしぃ~」
 Aさん 「Cさんは、大丈夫じゃん。私なんて…」
 Bさん 「Aさんは、Aさんらしさがいいんだよ!」

…失礼しました。
特定の誰かを想定した事例ではありません。
本当によく見かけるんです…(汗)

実は『自己肯定感』というのは、常に低い訳ではなく、
ちょっとしたプレッシャーや心的要因で低下するのです。

また、SNSやコミュニティでの事例は、
人間関係の最初っから存在する訳ではありません。

最初のうちは「ネガティブはダメ」「自己卑下は良くない」と思っていますから、
すぐには表面化しないのです。

ですが、自分が落ち込んでいる時に、周りが楽しそうにしているのを垣間見て、
自分の存在自体を小さく感じたり、忘れられているのではないかと、
不安が募ったりして、ついつい「かまって欲しい」「愛情を感じたい」
という感情が強まって、決して良くないことだと考えていても、
他人に自分の肯定を求めてしまうのです。

頭では認識していても、感情が暴走するのですね。
まぁ、仕方のないことです。

問題は、この承認要求と他者からの肯定は『癖になる』ということです。
『禁断症状が出る』というニュアンスの方が近いかも知れません。

『症状』を抑える為の『嘘』です。最初の内は軽いものです。
ちょっとノドの調子が悪いのを「風邪引いた(>_<)」といい、
次には「熱、40度近い(T-T)」とか…(汗)

こういうの、よく見かけませんか?
私は、何故かよく見かけます(笑)

『嘘』は悪いことだと解っていますが、
『かまって欲しい』という他者への承認欲求に耐えられず、
ついつい行動に移してしまうのです。

どうでしょう?
ちょっとは『確信犯』っぽく、なってきましたか?(笑)

まだですかね…では、もう一歩踏み込んでみましょう。

実はこの『嘘』、本人にとっては『真実』なのです!
マジですか?マジですよ!…ビックリですね…。

何故なら、ちょっと『大げさに脚色』しただけだからです。

この大げさに脚色することが、日常化してくると、
本人にとっては『嘘』と『真実』の境目がなくなってしまい、
すべてが『真実』であると『確信(錯覚)』してしまうのです。

つまり『熱、40度近い』と発言した時点で、
それが『真実』として脳に焼き付いてしまうので、
本人にとっては、疑いようのない『真実』の記憶になってしまうのです。


ここまでが『自己肯定感の低さが「確信犯」を育む』という話です。
ちょっと長くなってしまいましたが、
ご理解頂けましたでしょうか?


では『自己肯定感が高い人』は如何でしょうか?
悲しい事に「高すぎる人」も「確信犯」になる可能性があります。
たとえば、ありもしない武勇伝とか…(笑)


先ほども、ちょっとだけ触れましたが、
『自己肯定感』は常に低い訳ではありませんし、
勿論、高ければよい。というものでもありません。

客観的に、そして適正に、自分自身で『肯定』したり『承認』すれば良いのです。
必要以上にやるのは、むしろ毒となりますので、
一日一回、自分を褒めたり、戒めたり…。

そんな感じが良いのではないでしょうか?

 

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◆ お知らせ

◆◆◆◆◆◆◆◆

2015年からスタートする情報交換会の第一弾です。

1/27(火) 19時~ 田町にて開催致します。

 CuoreUp#001 情報交換会:基本3タイプと実と殻
 基本3タイプと実と殻 ~考え方、価値観の違い。本音と建前~
 http://www.cuore-up.net/calendarjp/event.php?eid=20141230102627939

プチセミナーでは、
素質論の基本3タイプと本質、表面について解説します。

情報交換会では、
グループワーク形式で、参加者の要望や課題をみんなで消化していきます。

想定される課題は、

 ・上司と部下の関係性、理解不能な同僚
 ・ママ友、パパ友のコミュニティ
 ・仕事のパートナー、家族としてのパートナー

などです。

 

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◆ あとがき

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いやぁ~、人って生き物は、思っている以上に「嘘」をつくんですよね。
その中でも、笑い飛ばせる系は、まだいいですが、
「自己卑下系、かまってちゃん」を相手するのは、面倒臭くないですか?

自分は、ちょっと苦手です。
ついつい、可哀想になって、かまってしまう自分がいるからです。
例の「あなたの為」ってやつです(汗)

ちなみに「自己卑下系、かまってちゃん」は、
「目的、結果思考」のタイプに多くいるように感じられます。

なんで、多いのか…ちょっと気になっちゃいますね(笑)

それにしても、だんだん文章が長くなってきた…。
もっと要約力を身につけよう!!

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