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【CuoreUp #004】自由を求める人ほど自分に「枷」を着ける

  • 2015年2月 4日(水) 17:44 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『自由を求める人ほど自分に「枷」を着ける』です。


「手枷足枷」って聞いたことはありますか?

人を物理的に拘束する為の器具のことですが、
主に、罪人の自由を奪う為に利用されていました。

自由を求める人が、自らを拘束する為の器具を、
自ら着けるなどという矛盾したことが考えられるでしょうか?

 

勿論、物理的な話ではありません。
心や思考としての「枷」の話しです。


ちょっと、思い出してみて下さい。

子供の頃などに「好きな事」をさせて貰う為に、
「行きたくもない習い事」に通ったことはありませんか?

いわゆる交換条件ですから、
大抵の人は、多かれ少なかれ経験があると思います。

しかし、甘く見ては行けません。

例えば「好きな事」が変化したと仮定します。
その時「行きたくもない習い事」を辞めたでしょうか?
恐らく一度約束したことは頑なに守ったのではないでしょうか?
次に現れるであろう「好きな事」をする為に…。

そして驚くことに、新たな「好きな事」が現れた時に、
その「習い事」と時間が重なってしまった場合、
仕方ないと思い、諦めてしまったのではないでしょうか?

そもそも「好きな事」の為の「交換条件」だったハズなのですが、
気がつけば「前提条件」になってしまうということが、
往々にしてあるようなのです。


ちょっと伝わりにくかったでしょうか…

「○○をしなければ、好きなことはさせて貰えない」

という風な思考に、陥ってしまう傾向が強い。ということなんです。
この場合「習い事」をすることが「前提条件」であり、守るべきものですから、
たとえ「好きな事」の為だとしても辞めることが出来なくなってしまったのです。

この時点で欲求が満たされていませんから、ムクムクと欲求は膨れ上がります。
そして気がつけば、

「○○さえしていれば、いつでも好きに振る舞える」

という、自ら前提を作り出すことが習慣となってしまうのです。


ここからは、視点をビジネスに置き換えてみましょう。

あなた自身がやりたい企画があると仮定します。
上司に認めて貰う為に、仕事で成果を残す必要があります。
企画を早く進めたいので、いつもの仕事は残業をしてでもこなします。
さらに企画を邪魔されたくないので、他人の仕事も精力的にこなします。

あらあら、これは困りました…。
やりたい企画は、いつやりますか?
企画を進める為の時間は、充分に割けていますか?

もしかしたら、寝る時間を削り、疲れ果てているのではないでしょうか?

何故「やりたい企画」に専念するのではなく、
必要以上に残業をしたり、他人の仕事までこなそうとするのでしょう。


その答えは漠然とした『不安』を感じているからです。
せっかくの「やりたい企画」を取り上げられるのではないか…という『不安』です。


どうやら、権利と義務という考えから来ているようですが、
「権利(自由)」を主張する為には「義務(前提条件)」を、
『完全に満たす』必要性を強く感じているようです。

まぁ、当然と言えば当然なのかも知れませんし、多かれ少なかれ、
「権利」を行使するには「義務」を果たす必要はあるでしょう。

ですが『自由を求める』タイプの人は、
傍から見ていても、不自由と感じる程に、ルールに従っていたり
「義務」を果たすことに、ついつい注力してるように見えます。


例えば上司から
「前からやりたがっていた企画、自由に進めていいよ!」と言われた時、
「今の仕事に差し支えないよう進めます!」とか返事しちゃうんです…。

何故でしょう?
上司は、今の仕事などの前提条件を提示してきたのでしょうか?
そもそも、上司は何故、許可を出してくれたのでしょうか?

ビジネスの世界ですから、何かしらの前提はあるのでしょうけれど、
許可を出したということは、これまでの過去の実績と、
今の仕事っぷりを考慮してのことだと思いませんか?


話をテーマに戻します。
『自由を求める人ほど自分に「枷」を着ける』でしたよね。

何かをしたいのに、自由な時間がない…
あるハズの時間は、自分で決めたルーチンワークや、
自ら駆ってでた仕事で、めいっぱい埋まってしまっている。

そんな感じです。

極端な見方かも知れませんが、
自分のやっていること、やろうとしていることに対して、
誰からも文句を言われない為に、人として律しているような、
そんな瞬間さえあるように感じます。

まぁ、それも本人の自由、好き勝手…なんですけどね。


では最後に…

「自由を求める」タイプの人は、

  ・自由でありたい。自由に振る舞いたいという欲求が強い
  ・他人からの批判や指摘は、後々の制約になると考えている(未来への不安)
  ・他人からの制約は、とにかく窮屈である(束縛は嫌い)
  ・他人から制約される前に、自ら制約を公言する(不安を消したい)
  ・自ら公言した制約だから破る訳にはいかない(自分の意思を通したい)
  ・破らないようにルーチン化、ノルマ化する(自分を律する手段)
  ・ルーチン、ノルマが枷となる(自由時間の枯渇)

という悪い流れに乗ってしまっている事があるようです。

今一度「枷」がついてないか、自分の姿を鏡に映してみては如何でしょう?
自由を求めることは、罪ではありませんよ!

 

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◆ お知らせ

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2/25(水) 19時~ 田町にて開催致します。

CuoreUp 2月度 プチセミナー&情報交換会
行動と思考 ~まず行動する人達。とりあえず考える人達~
http://www.cuore-up.net/calendarjp/event.php?eid=20150128122802879

プチセミナーでは、
素質論の分類の一つである「優先」について解説します。
この「優先」を理解すると、うっかりミスや、おっちょこちょいが、随分と解消されます。
また「仕事が遅いなぁ~」などと感じる人も、段取り上手になりますよ!

情報交換会では、
グループワーク形式で、参加者の要望や課題をみんなで消化していきます。

想定される課題は、

  ・せっかち上司と、おっとり部下のイライラ解消
  ・テンポがかみ合わないパートナーへの対応
  ・仕事のパートナー、家族としてのパートナー

などです。

 

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◆ あとがき

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「自由を求める」タイプ以外でも、
こういったパターンにはまる人は勿論います。

競争心が人一倍強い人や、モラルを重要視する人です。

吾輩は「モラル」を意識するがあまり、
人前では息苦しく感じることも随分ありました。

けれども周囲の人は、こちらが思っている程、
「モラル」や「ルール」に縛られていないのですよね。

もうちょっと、自分本位に我儘でもいいような気がします。

まぁ、許容範囲はありますけどね ^^;

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