2024年4月19日(金) 14:03 JST

【CuoreUp #009】叱る時は「点」で、褒める時は「点と線」で

  • 2015年3月12日(木) 19:22 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『叱る時は「点」で、褒める時は「点と線」で』です。


そうです。部下を叱ったり、褒めたりする時の話です。

まずは『叱る時は「点」』についてです。

部下を叱りたいと思っている上司はいません・・・多分(笑)
勿論、叱られたがっている部下もいません・・・きっと(汗)

それでも、叱らなければいけない時は訪れるものです。
そんな時の叱り方について考えてみましょう。

まず、知っておいて頂きたい事が、一つあります。

人は「叱られている」と認識してから、思考停止に至るまで、
たったの30秒しかない。ということです。

えっ?たったの30秒!?∑(゚ω゚ノ)ノ
って、思いますよね・・・私も最初は驚きました。

子供の頃を思い出してみて下さい。

親や教師、目上の人から叱られている時に、
「ちゃんと話し聞いてるのかっ!!(怒)」って、
余計に怒られたこと、ありませんでしたか?

多分、そういった経験の一度や二度はあったハズです。

今では、叱られることに対する心理学的な研究が進むにつれ、
「叱る時は短めにしましょう!」と言われるようになりました。

しかし、ここでいう「点」は、
叱る「時間を短くする」ことではありません。

「結果」に対して「要点」を絞って「叱る」ということです。

ダラダラと叱っている場面では、往々にして、
「プロセス」や「やり方」「考え方」に対して、
叱っていることがあるように感じます。

では何故、こういった叱り方がダメなのか、
ちゃんと答えることが出来ますか?

なんとなぁ~くは、解っているのでしょうけれど、
折角なので、ちょっとだけ整理したいと思います。

「やり方」や「考え方」は千差万別で、
個人の「人格」によるところがあります。
「プロセス」は時間の経過につながり、
これまでの「努力を否定」していることになるからです。

つまり、人格や努力を否定してしまう叱り方は、
絶対にダメなのです。


「結果」は誰が見ても明らかな「モノ」や「数字」であり、
叱られる本人も受け入れられるものでなければなりません。
「結果が出ていない」というのも「結果」の一事象ですから、
「出ていないという結果」を叱れば良いのです。

繰り返しますが「何故、結果が出ていないのか」を
問いただしたり、叱ってはいけないのです。


どうしても叱らなければ行けない時には、

 ・正当な「結果」に対してであること
 ・「要点」が整理されていること
 ・「短時間」であること

を心掛けて下さい。

 

では次に『褒める時は「点と線」』についてです。

「点」が「結果」であることは、叱る時と同じです。
誰が見ても解る「結果」については、ちゃんと褒めましょう。

そして、もっと重要なことが、
「プロセス」や「やり方」「考え方」が、
結果に「結びつけたこと」を褒めて上げて下さい。
これが「線を褒める」ということです。

ポイントは「プロセス」や「やり方」「考え方」を、
「単純に褒めてはいけない」ということと、
「結びつけたこと」を褒めるべきであることです。


なかには「褒めるのが苦手」という人もいると思います。

褒めたい気持ちはあるけれど、褒めることで、
変に嘘っぽかったり、オーバーになったり、
はたまた相手が鼻高々な天狗になってしまうのではないかと、
変な恐れを抱いたりする人もいるのです。

それでも、ちゃんと褒めて上げましょう。

褒める時には、

 ・「結果」は褒めるに値すると誰もが思っていること
 ・やって来たことが「結果」へと「結びつけたこと」
 ・努力が見える人には、その努力も
 ・運の良さが見える人には、その運の良さも
 ・それでいて、大げさになり過ぎない程度に

ということを意識して下さい。

また、「時系列」が伝わるように褒めてあげるもの良いでしょう。

さらに付け加えるのであれば、
今回の「結果」が「将来の新たな結果」を生み出す可能性について、
熱弁を奮うのも良いかも知れません。

 

社会で生きて行くと、嫌でも上に立たざるを得ない瞬間が訪れます。
そんな時には、是非、思い出して見て下さい。

叱る時は「点」で、褒める時は「点と線」で!!

 

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◆ お知らせ

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3/26(木) 19時~ 田町にて開催致します。

CuoreUp 3月度 セミナー&情報交換会
固定派と流動派 ~ 決めた通りに進めたい人達。そもそも決めたくない人達 ~
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プチセミナーでは、
素質論の分類の一つである「スタイル」について解説します。
この「スタイル」を理解すると、自分が優柔不断な理由や、
固定観念に囚われやすい理由が解り、気持ちが楽になります。

以下の問題に対する傾向と対策もお伝えします!

 ・頑固で融通の利かない上司
 ・ワガママで自己主張の強い部下
 ・ダラダラと回りくどいお局様
 ・曖昧ではっきりしない同僚

情報交換会では、
グループワーク形式で、参加者の要望や課題をみんなで消化していきます。

想定される課題は、

 ・社内ルールを守らない部下へのイライラ解消
 ・マニュアル通りを押し付ける上司への対応
 ・仕事や家族としてのパートナーストレス

などです。

 

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◆ あとがき

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吾輩、子供の頃、理不尽に怒られてばっかりでした(笑)

父は人柄思考ということもあり、叱っている間に、
怒りの矛先が「プロセス」や「考え方」に向いてきて、
仕舞いには問題解決しようと執拗なまでに時間を割くのです。

そもそも30秒しか集中出来ない上、
かなぁ~り、すっとぼけていた幼少期・・・
毎度、フルボッコにされてました(汗)

こんな親にはなるまい。叱り方はしない。と、
心に誓っていても、吾輩は父よりも強めの人柄思考・・・orz

いやぁ~、怒りを制御しつつ叱るってのは、
傍で見ている以上に大変なことなんですよ(笑)

あ、ちなみに人柄思考は、褒めるのも超苦手なので、
意識して褒めるようにしなくっちゃね ^^;

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