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【CuoreUp #024】目的を達成出来ない「無礼メンの音楽隊」

  • 2015年6月25日(木) 17:00 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『目的を達成出来ない「無礼メンの音楽隊」』です。

定期的にやりたくなってしまう、だじゃれシリーズです(笑)
グリム童話『ブレーメンの音楽隊』から頂きました。


突然ですが、先日、衝撃的な言葉を投げかけられました。

 「あなたは、客に対して無礼だ!」

…と(笑)

要件メールに対する質問を返信したところ、
折り返しが電話で来た上、しかもご立腹で、
このような発言を頂戴したのです(笑)

どうやら、先方からの機会的な要件メールに対して、
淡々と機会的な返信をしたことが気に障ったようです。


さて「無礼メン」とは何か?
まずは、誕生するまでの流れについて整理します。

これは個人的な見解の域を出ていませんが、
「無礼」という言葉を使ってしまう人は、
以下のような環境に置かれていることが多いようです。

 ・罵声を浴びせる上司がいる
 ・クレームを受けやすい部署にいる
 ・お客様は「神様」という教育を受けている
 ・上下関係に異常に偏った教育を受けている

何故、このような環境にいると、
「無礼」という言葉を使ってしまうようになるのでしょうか?


まず、パワハラじみた上司からの罵声を回避する為に、
自分の意見は封印し「ゴマすり」に徹することを学びます。

そして、モンスタークレーマーには、
ひたすら謝罪をしていれば、時が過ぎることを憶えます。

自分が間違っていたり、罵声や怒りを受けとめることに、
自分自身で納得しているのでしたら、
大きな問題にはならないかも知れませんが、
大抵の場合、心のどこかで、

 「自分は間違ってないのに…」
 「自分は悪くないのに…」
 「偉いからって威張りくさりやがって…」
 「客だからっていい気になりやがって…」

などと、思っていることで、
不満が増大してしまいます。

ストレスを我慢しながら「良い子」を演じているのです。


ストレスというのは、不思議なモノで、
必ずと言って良い程、はけ口が必要になります。

そんなある日、自分よりも立場の弱い人を発見します(笑)
そして、かなりの高確率で、
変なスイッチが入ってしまうのです。

 「自分は偉いんだから、威張っていいのだ!」
 「自分は客だから、いい気になっていいのだ!」

という、間違いだらけの「殿様スイッチ」が…。

そして、罵声を浴びせたり、クレームを付けたりするのです。

上司やクレーマーが自分にしていたことと同じことを、
立場の弱い人に行うことで、悦に入るのです。

時代劇などで目にする「この無礼者め!!(怒)」という、
あのイメージです(笑)

こうして「無礼メン」が誕生するのです(笑)


おやおや?
今回のテーマは、

 『目的を達成出来ない「無礼メンの音楽隊」』

でしたよね?

では「目的を達成出来ない」というのは、
どういうことでしょうか…。


そもそも、罵声を浴びせたり、クレームを付けるというのは、
何かしらの被害にあった怒りをぶつけているのであり、
怒りの大元である「被害(問題)」を解消させることが、
本来の目的のハズです。

「無礼だ!」と威圧することは、事を優位に進める為の、
手段でしかないハズです。

しかし残念なことに「無礼メン」は、
力に対しては、絶対的に服従して生きてきましたから、
自分で考えるという発想もない上、
問題解決の為の「対話力」も欠如しているのです。

「無礼メン」にあるのは、
「ご機嫌取りのスキル」のみです(笑)
その為、相手に望むのは「ご機嫌取り」です(笑)

しかも「罵声浴びせ」からの「ご機嫌取り」です(汗)

気がつけば、
「罵声浴びせ」からの「ご機嫌取り」という流れが、
一つの儀式になってしまうのです。

問題の有無に関わらず、
一連の儀式を毎回実行しなければなりません。
すべては「無礼メン」をご満悦にする為です(笑)

その結果、問題を解決していなくとも、
ご満悦になれば良い訳ですから、
面倒な直接原因の解決には手を出さなくなるのです。

これが、目的を達成出来ない要因の一つです。


もう一つの要因が、コミュニティの偏った構成です。

もし社内の人間であれば、
新しい「無礼メン」が誕生するか、退職するでしょうし、
付き合いのある会社であれば、仕事を断ることでしょう。

残っている人達は、ほぼ「無礼メン」であり、
殿様スイッチ全開で、他人をバカにしています。

周りにバカは不要ですから、人が減っていっても問題はなく、
むしろ、内部の統治に力を注ぎ、より強固な「音楽隊」を結成します。

「音楽隊」と言っても演奏は満足に出来ません。
互いが勝手に「ビービー」「ガーガー」と、わめいているのです。

対話力も協調性も欠如していますから、纏まりはありません(笑)
傍から見たら、巨大なモンスターのようです(汗)

そうなってしまうと、誰も協力してくれなくなり、
コミュニティとしての目的すらも、
達成出来なくなってしまうのです。


自分は偉いと思い込んでいる「無礼メンの音楽隊」は、
目的を達成していませんから、ストレス状態は解消されません(泣)

問題をなおざりにしたまま、
日々「ビービー」「ガーガー」わめいて暮らしています。


ちなみに…
「ブレーメンの音楽隊」は、
ブレーメンに行って音楽隊に入る。
という目的があったのですが、
すっかり忘れて、仲良く暮らしたとさ(笑)

 

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◆ お知らせ

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6/25(木) 19時~ 田町にて開催致します。

CuoreUp 6月度 セミナー&情報交換会『怒りスイッチ』
~怒りの種類と「怒らせる」ことを回避する方法~


プチセミナーと情報交換会の2部構成です。

◆ プチセミナーでは・・・
 生年月日行動心理学の分類の一つ「怒りの種類」の解説と
 「怒りスイッチ」について事例を交えて説明致します。

【怒りの種類】
 1.疎外    2.予定相違 3.束縛
 4.評価    5.役割相違 6.喪失

なかでも以下のケースについて、具体的な解説を致します。

 ・疎外感を与える言動
 ・予定通りに進まない現状
 ・異なる評価
 ・期待からの逸脱

◆ 情報交換会では・・・

 参加者の仕事やプライベートでの悩み事、困り事を、
 生年月日行動心理学を利用して、改善を促す為に、何をどうするのが良いか、
 参加者同士、グループワークを通して意見交換をして頂きます。
 プチセミナーに沿った共通課題としては、以下を想定しています。

  ・最近、怒ったこと、怒られた事
  ・「怒り」解消のメカニズム
  ・被害者は誰か?

 などです。

 

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◆ あとがき

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はぁ~、怒りに晒されると、疲労困憊します(泣)

どんなに、お金を積まれても、
怒ってばっかりいる人とは、
距離を置いた方がいいんだろうな…。

負のオーラは感染率高いので、
上手くやろうなんて思っていても、
その前に病に倒れてしまいます。

楽しく笑いの絶えない、
そんな人との縁を大切にしましょうね!

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