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【CuoreUp #031】その判断の根拠、数値化出来ますか?

  • 2015年8月 7日(金) 09:29 JST
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◆ 今回のCuoreUp

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今回のテーマは『その判断の根拠、数値化出来ますか?』です。

人は悲しいかな、感情の生き物だったりします。
また、ついつい物事を感覚的に捉えてしまい、
事実誤認をしてしまうことがあるのです。

その事実誤認を防ぐために行うのが「数値化」です。

いったい、なんのこっちゃ?
と思うかも知れませんね(笑)

例えば…

「通販の売上が下がったのは、ECサイトの露出が減ったからだ」
これは、PV(ページビュー)を数値化出来ますね。
ツールを使えば、グラフ化も出来ますから、一目瞭然です。
あ、PV増=売上増とは限らないです。
その辺は、その筋の専門家にでも聞いて下さい(汗)

では、この例では、どうでしょうか?

「A課長が嫌われるのは、文句が多いからだ」
これも、文句を数えれば、良さそうですね。

おいおい!
「文句」何回言ったか数えるんかい!!

そうです。数えなきゃダメなんです(笑)

日頃、そんなもの数えていませんから、
「文句が多い」という判断の根拠は、
「ただの感覚」でしかないのです。

ましてや「文句」の基準というのは、
受け手の感覚の影響を受けますから、
数えたところで、あまり意味はないのかも知れません。

それでも、数を数えることで、明確になることがあります。
「A課長の文句」が多いか否かです。

もちろん「自分にとって」という自己基準ですけど…(笑)


バカっぽいと笑うかも知れませんが、
実は真剣に数を数えた事があります。
「ランチタイムの文句数」です(笑)

概ね、一時間弱のランチタイムで、何回文句を言うのか。
そして「文句多いな」と感じるのは、何回以上なのか…。

流石に鈍感な私でも10回を超えると、
「文句多いな」と感じるようです(笑)

ところが、5回でも多いと感じる時があったのです。
それは、開始3分で「文句の3連射」があった時です(汗)

「文句が多い」と感じるのは、回数だけではなく、
時間軸による分布(一定時間内の頻度)にも影響していたのです。

この事実は、数えなければ判らないことでした。


おっとっと…余談が過ぎました(汗)
今日のテーマは『その判断の根拠、数値化出来ますか?』でした。

「エビデンス・ベースド・アプローチ」という考え方があります。
「証拠を元に臨む」とでも言いましょうか…。

よく「見える化しましょう」と言っていますが、
さらに今回は「数値化しましょう」ということです。

数値化することの最大メリットとしては、
変化による傾向が把握しやすくなることです。

他にも、時間内の分布等に目を向けることで、
先ほどの例にもあるように、回数が少ないにも関わらず、
「文句多いな」と感じた理由として、
「文句の3連射」のような強烈な印象が影響するという、
因果関係にも気付く事が出来ます。


もし「文句多い人」と思われている人が、
その偏見を覆したいと心から望むのであれば、
前述の「証拠を元に臨む」ことで覆せるのです。

 ・文句の回数は10回未満に抑える
 ・文句の3連射はしない

この2点だけです(笑)
ま、あくまでも「吾輩の偏見」の場合だけですけど…。


「数値化出来ますか?」聞いているのには、理由があります。

問題意識があって「なんとかしなくっちゃ!」と思っている人は、
感覚に優れている事が多い為か、本能に従うあまり、
数字による情報の整理をしようとしないのです…(汗)

さらに、感覚人間が拠り所にしてしまう大きな罠があります。
「アンケート」です…(汗)

「アンケート」には「生の声」が含まれている。
という「お客様信仰」がある為、
そこに耳を傾け過ぎてしまのです。

「アンケート」というのは「善意もしくは悪意」による、
能動的で、かつ作為的な結果でしかありません。

「アンケート結果」が無駄だとは言いません。
「印象」という点においては、とても重要な役割を果たしていますし、
そういった効果を否定するつもりもありません。

しかし、それ以上に必要なのは、
「アンケート」を提出してくれた人々の、
日々の活動記録の数値化なのです。

ま、手間も掛りますし、数値が出たら出たで、
ちょっと怖い気もしますけどね…(汗)


心理学の世界でも、数値化が随分と定着しつつあります。
まばたきの回数。呼吸の回数。目をそらす回数。
沈黙の時間。うなずく回数。身振り手振りの回数。
喋る時間。聞いてる時間。笑う回数…など。

感覚で捉えるのではなく、
客観的な数値と向き合うことで、
新たな解決策が見えてくるのかも知れませんね。


もし、判断に迫られるようなことがあるならば、
まずは、証跡を集め、数値化してみては如何でしょうか?

 

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詳細については、決定しておりませんが、
ネガティブと素質統計学との関連性について、
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次号までには、詳細をお知らせ致します!!


◆ 参加費

プレミア会員 : 1,080円(消費税含む)
ベーシック会員 : 2,160円(消費税含む)
非会員 : 5,400円(消費税含む)


◆ 今後の開催予定

9月24日(木) 19時~「(仮)その教え方、間違っていませんか?」


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◆ あとがき

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人間は嘘をつきますが、数字は嘘をつきません。

まぁ、数字を整理し、利用するのは人間なので、
自分にとって都合の良い数字を、
いつのまにか収集してしまう。という、
「追認バイアス」なる不都合もあるようです(笑)

「スクランブル発進は、10年前の7倍だ!」
という数字利用は、まさに「追認バイアス」であり、
他者に事実誤認を生むのです。

「なんとなく感じる(思う)」というのは、
当たっていることも多いようで、
勘に頼っちゃうこともあるのですが、
ちゃんと数値化はしないとな…と思うのです ^^;

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