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◆ 今回のＣｕｏｒｅＵｐ
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今回のテーマは『大昔から「悪口」は最大の娯楽だった？！』です。

突然ですが「悪口」は好きですか？
それとも、嫌いですか？

好きか嫌いかで問われれば、
大半の人が「悪口」は嫌い。と答えるのではないでしょうか？

しかし残念ながら、世の中は「悪口」で満ち溢れていて、
酒を酌み交わせば、同僚や上司、部下や知人の悪口が…、
ティータイムにスイーツを食べていても、
ママ友やご近所さんの悪口が絶えることはありません(汗)

嫌いなはずなのに「悪口」で盛り上がってしまう…。
なんとも不思議な現象です。

「悪口は良くない」という性善説的な見方をした場合、
「悪口」を言わずにはいられないほどの、
「ストレス」を抱えている…という結論にたどり着きます。

直接的な被害を受けたことで、
「ストレス」を抱えているならば、
「悪口」が漏れてしまうのもやむを得ない気もします。

ところが、大抵の場合は、
直接的な被害など受けていない事の方が多いのです(汗)

芸能人に対する悪口では、特に顕著です。
なんの面識もなく、被害にもあっていないのに、
相当な言いよう、叩きようです(汗)

「価値観の違い」というのも、一つの理由ではありますが、
素質統計学上、同じ価値観の人でも、
互いの悪口を言っていることも多いので、
もっと別の理由もあると考えています。

「悪口」にも合理的な理由があるハズだ！！ということで、
まずは「悪口」を言う事で得られる効果についてです(笑)

　１．対象と異なる存在であることを主張できる
　２．対象よりも優れていることを主張できる
　３．対象を排除することが可能となる
　４．自分と同じ考えの人を見つけることが出来る
　５．自分の考えが正当であることを再認識出来る
　６．ストレス発散になる

個々について、ちょこっとだけ深堀してみましょう。

１．異なる存在
　　「悪口」の対象となっている人と自分とを分離し、
　　「悪口」を言われる側になる事を回避することが出来ます。
　　悪口に相乗りすることで、仲間意識が芽生えやすく、
　　孤立を防ぐことにも効果を発揮します。

２．優れている
　　対象の悪口を言う事で、自分の優れている点を強調出来ます。
　　嫉妬の対象となっている場合などは、
　　自慢話的なアピールよりも特に効果を発揮します。

３．排除する
　　自分の地位や評判などに影響を及ぼしそうな対象に対し、
　　マイナスイメージを植え付けるための「悪口」です。
　　対象が善良で真面目で反論しないタイプの場合、
　　非常に効果的で、対象を孤立させたり排除出来ます。

４．同じ考えの人
　　「悪口」を通して、共感、同調することで、
　　敵ではないと認識して貰うことが出来ます。
　　また、排除に対する抑止効果も得られます。

５．考えが正当
　　対象に「悪口(批判)」をすることで、自分を正当化します。
　　また、他者が同様の悪口を言っていることで、
　　自分の考えが正当であることを、より強く納得出来ます。

６．ストレス発散
　　「悪口」を発することで、余計なエネルギーを放出します。
　　また共感、同調、団結感を味わうことで、安心感が得られ、
　　ストレス下から脱出することが出来ます。

ちょっと堅苦しい感じで書いてしまいましたが、
「悪口」を発してしまう人の根源的な欲求は、

　・嫌われ者と同一視されたくない
　・活躍の場を失いたくない
　・仲間外れにされたくない
　・仲間として認められたい
　・自分の感覚が一般的だと思いたい

などの欲求で有り、裏を返せば、
「悪口を言われる側」になってしまうのではないか、
という不安感の払拭なのです。

人と言うのは、昔も今も脆いもので、
自分に自信がないと、不安に足元をすくわれてしまいます。
かといって「不安だから肯定してくれ！」とは、
言い出せないのが、人のサガ…(汗)

その為「悪口」を通して、
不安の払拭と自己肯定を行い、
「安らぎ」を得るのです。

「悪口」に対する罪悪感というものは、
誰しも、少なからず持っていますから、
酒の勢いを借りたり、ティータイムなどの、
ちょっとリラックスした状態において、
「悪口」を発するのが、丁度良いのです。

コミュニティで発せられる「悪口」というのは、
時として、仲間意識を高めたり、
己のポジションが再確認出来、
そしてストレスが発散出来るという、
程良い「娯楽」だったのかも知れませんね。

 

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◆ あとがき
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最近、無趣味の若者が増えているとか…。

日夜テレビのワイドショーに目や耳を奪われたり、
ネットのキュレーションに振り回されたり、
気がつけば、不平不満しか口にしない(汗)

傍から見たら不毛な生活に見えるかも知れませんが、
それでも本人としては幸せなのかも知れません。

けれど、夢中になれるモノがないというのは、
吾輩的には、なんだか寂しい気もします。