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【CuoreUp #049】「HEXACOモデル」で排除される人とは
- 2015年12月14日(月) 13:29 JST
- 投稿者: Admin
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◆ 今回のCuoreUp
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今回のテーマは『「HEXACOモデル」で排除される人とは』です。
突然ですが、
「HEXACOモデル」というのをご存知ですか?
実はコレ、企業が社員を採用するにあたって、
とても重要な役割を担っているようなのです。
発表されたのは、15年程前でしょうか…。
海外では、すぐに注目され、
採用分野であっと言う間に広まったのですが、
何故か、日本では普及が遅れました。
ところが、日本でもここ数年で、
HEXACOモデルを活用している企業が増えているのです。
それは何故なのでしょうか?
と、その前に、
「HEXACOモデル」について説明しましょう。
簡単に言ってしまえば、
多数の質問を投げかけ、その回答内容によって、
性格を割り出そうという代物です。
類似の性格分析は、山ほどありますが、
HEXACOでの質問により割り出されるのは、
以下の6項目の性格です。
H:Honesty-Humility(正直、謙虚)
E:Emotionality(感情安定性)
X:eXtraversion(外向性)
A:Agreeableness(快適、協調)
C:Conscientiousness(誠実、勤勉)
O:Openness(開放性)
はい。これが HEXACO です(笑)
これらが数値化されることで、
全体の数値が特定の値よりも低い場合には、
採用を見送るのだそうですが、
この中でも重要視しているのが、
「H:正直、謙虚」なのだそうです。
というのも、他があまり良い数値でなくとも、
Hが高ければ、会社への貢献度が高いという、
統計結果も出ていたからです。
ところが、
この「H:正直、謙虚」が貢献度において、
もっとも重要という統計結果そのものが、
日本での普及のブレーキになったのです。
なぜなら、日本の統計結果だけ、
Hが特出して高く出てしまったからなのです。
とかく日本人は「正直で謙虚である」と評されますが、
統計結果にも表れていたようです。
その為、重要視されるべき「H:正直、謙虚」の値が、
まったく当てにならなくなってしまうという、
無意味な結果になってしまったのです。
そして、採用検討時に「HEXACOモデル」自体が、
あまり活用されなくなってしまったのです。
そもそも、会社が採用時に排除したい人とは、
どんな人でしょうか…(汗)
ザックリ言ってしまえば、
「害を成す可能性がある人」です。
誤解を恐れず、敢えて悪い言い方をするならば、
「H:正直、謙虚」の数値が低い人は、
自己中心的で、自己主張も強く、
嘘をつくこともある為、
企業にとって「害になる可能性」がある。
ということなのです。
話を前半の疑問に戻します。
Hが高めな日本人にとっては、
有効でなかったはずなのに、
何故、最近、活用している企業が
増え始めたのでしょうか…。
恐らく「H:正直、謙虚」の数値が、
評価に値するような結果になって来た。
ということもあるのでしょうけれど、
もっと大きな理由としては、
「採用で失敗したくない」という、
リスク回避意識の高まりだと思われます。
面談での雰囲気で判断するという、
直感的で曖昧で面接官の力量に頼るのではなく、
客観的で合理的な方法の方が責任回避も出来るし、
きっと楽ちんだからなのでしょう(汗)
結果として、日本での活用も広がりを見せています。
さて、今回のテーマは、
『「HEXACOモデル」で排除される人とは』です。
「害を成す可能性のある人」は排除されます。
会社としては当然のリスク回避です。
「可能性」だけで排除される時代が来たのです
なんだか、物悲しい気もしますね ^^;
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素質統計学のおさらいをしつつ、マトリクスを使ってタイプ別の解消法を説明します。
・基本3タイプ=======人柄思考、目的結果思考、自由権威思考。それぞれの特徴
・本質、表面、意思決定===組み合わせにパターンによる特性の出方
・HopeとRisk====ポジティブ、ネガティブと似て非なる振る舞い
・FixとFlex=====臨機応変さ、優柔不断さ、堅苦しさなどの性質
・スピード感========行動や思考のスピード感
・モチベーション6タイプ==「やる気」「充実感」などの根源的な欲求
などです。
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◆ あとがき
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「うちの社員は HEXACO でも平均以上のメンバーなので、
客先で問題を起こすようなことはありませんよ!」
なんてセリフが、IT派遣業界でも、
ちらほら耳にするようになってきました。
提出書類に診断結果を記入させられる日も、
もう間もなくなのかも知れませんね ^^;
あぁ、嫌だ嫌だ(笑)
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